鉄道模型コンテスト2022の作品紹介

鉄道模型コンテスト2022の作品紹介

鉄道模型コンテスト2022の感想

今年の鉄道模型コンテストは新宿で開催され、東京ビッグサイトで開催された鉄道模型コンベンションと全くの同日開催でした。
私はJAMコンベンションの方へ出展させていただいていましたので、同日開催だと見に行く時間がほとんどありません…これは鉄コンに出場された高校生たちも同じで、休憩時間の合間を縫ってJAMへ来たと言っている高校生ともビッグサイトでお会いしました。
出展側としては完全同日開催は見に行くのが大変なので可能であれば避けてほしいですが、来場者側からすれば両方見に行けてお得ですね。とはいえ新宿と有明の方で移動には1時間かかるので、一緒に開催するならビッグサイトの隣り合ったホールを借りてほしいというのが本音です。
来年はどうなるか、楽しみですね。
実は私は少しだけJAMを抜けて、鉄コンにも少しばかりお邪魔してきました。
学生さんらの作品だけでなく、T-TRAKやミニジオラマもあって全く見切ることができてませんが、目についた作品をいくつかご紹介させてください。

灘中学校・高等学校 最優秀賞作品

まず注目したのはこれ。灘校さんのシカゴのモジュール。
灘校といえば、関東の開成と並ぶ関西の賢い中高一貫男子校ですね。
作風はアメリカの大都会、シカゴということで、都会大好きな私の好みにばっちりということで注目しておりました。
まず実物を見て驚いたのは、ビルのストラクチャー。こんなビル、市販であったのかと思いきや、なんと3Dプリントのオリジナル品。3Dプリントの歪みや積層の汚さなどが全く気にならず、驚きました。高校生たちの技術力はすさまじいものがありますね。
作品紹介動画はこちらから

このジオラマ全体も3Dモデルを作成してから実際に制作されているようで、こうすることで、ジオラマを制作前に完成イメージを確認できるという大きなメリットがあります。私も実は灘校さんと同じような作り方をさせてもらってます。しかし建物丸ごと3Dプリントし、あそこまできれいに出せるのは相当設定を詰めたり、設計を頑張らなければいけませんので、灘校の皆様は相当な技術力をお持ちなのは間違いありません。一朝一夕では成しえないものですよ。
私なんかのジオラマよりもさらに1枚上手の出来で感動しましたし、勉強にもなりました。
こういった3Dの技術は間違いなく将来の仕事にも活きてくるかと思いますので、こういった高校生のコンテストでは特に積極的に使ってみてほしいというのが個人的な思いです。
ちなみに灘校さんはレーザーカットも駆使されていまして、鉄道の高架橋はレーザーカットだそうです。3Dプリントとレーザーカットの使い分けも素晴らしい。自分も若い人たちの技術に置いて行かれないように頑張らないといけません!

熊本工業高等学校

お次は九州から熊本工業高等学校さんの作品。
私は個人的にこれが一番好きだったりします。写真見てわかる通りジャンクションですよ!
ジャンクションのジオラマ、自分以外で作られている方は相当少ないので嬉しいです。

それもこのジオラマの道路の精度は非常に高い。道路規格もかなり現実に忠実で違和感もありません。
鉄道模型コンテストとはいいつつも、道路の規格などがある程度違和感ないように設計してあると、さらに魅力的なジオラマになる気がします。あくまで道路好きな個人的な思いではありますが。

驚くべきことに、このジオラマは熊本工業の学生さんおひとりで作られたようなのですよね…いや凄すぎ…
この作品の紹介動画はこちら

私は感動しましたよ。素晴らしいものを熊本という遠くから出展してくれたことに感謝です。
日本の工業の未来は明るいですね。

栄東中学高等学校

こちらは渋谷!栄東中学高等学校さんの作品です。
私が作った渋谷スクランブル交差点とはJRの線路を挟んで逆側、バスターミナルのある方を再現されていました!
僕の渋谷と並べてみたいですねー
人形がたくさんいるのも渋谷らしくて良いですね!そして人形はミニチュア人形のYFSさんのものではないですか?人形の種類も私の渋谷と同じです。

さらに面白いのが、地下まで再現されていて、駅に停車する地下鉄の列車が縦にぶった切られてるではありませんか!
この見せ方、とても面白いです。縦真っ二つの列車も綺麗に加工されていますし、技術力の高さがうかがえます。
見ていて楽しい渋谷でした。私の渋谷も地下までつくるべきですね…笑
このモジュールの紹介動画はこちらから

並木中等教育学校

最後はこちらで締めます!御茶ノ水!
御茶ノ水のジオラマっていくつも作られてきたかと思いますが、この切り取り方は面白いですね。
丸ノ内線の鉄橋もとても細かなところまでリアルに、丁寧に再現されておりました。
私も御茶ノ水は一度は作りたい題材なので、とても参考になりました。

第三軌条やケーブル、トンネルの中まで再現されてました。
本当素晴らしい。時間があればもっとじっくりと見たかったですね。

これで以上です!他にも素晴らしい作品沢山でしたので、YouTubeやTwitterでも見てみてください。
今回の灘校の優勝によって、来年は3Dプリント技術などがもっと普及してくるかもしれませんね。
ただ、3Dプリントの特に光造形のレジンの扱いには注意が必要です。手袋をしないとアレルギーを起こす可能性もあり、洗浄にIPAは健康被害を起こす恐れがあるためおすすめしません。ぜひ扱い方もしっかりと学んでから安全に活用して、来年も驚くような作品を見させていただけたら嬉しいです。高校生のものづくりコンテストは最新技術がどんどん投入されて、未来の技術者が育っていく場でもあると思いますので、変な規制が入ることなく自由な作風でコンテストが継続されてほしいです!
また来年も楽しみです。

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